2020.10.02 研究・成果
東京海洋大学海洋生物資源学部門の松下芳之さん(大学院生)と吉崎悟朗教授らの研究グループは、海にいたカレイの仲間が淡水に進出するため、異なる経路で必須脂肪酸の合成を可能にしていることを明らかにしたと発表した。南北アメリカ大陸の沿岸部や河川に生息するアキルス科のカレイ類の脂肪酸代謝経路を解析。海を起源とする魚類の系統が淡水域へと進出するため、必須脂肪酸の合成能力を獲得し、収斂進化していることがわかった。魚類の進化や適応のメカニズム解明に貢献する成果と期待される。
© 2024 THE SCIENCE NEWS