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2020.10.23 研究・成果

呼気で新型コロナ判定 東北大と島津製作所が新検査法開発

患者にとっては苦痛となる鼻の奥に棒を入れる検査(鼻咽頭スワブ)ではなく、5分間自然呼吸を繰り返すだけで、新型コロナウイルス感染症の検査ができる。東北大学大学院医学系研究科と加齢医学研究所は、島津製作所との共同研究で、従来の咽頭部からの試料採取・検査ではなく、自然に吐く息(呼気)を使ってサンプルを採取し、それを質量分析装置でオミックス解析するという、新たな検査システムを開発した。東北大学医学系研究科の赤池孝章教授は「PCRと異なり、多く情報が得られるため、ウイルスの感染性や肺炎の重症度、予後などの定性的な診断が可能になる」と話す。半年以内に薬事承認申請に入りたいとしている。
今回開発した呼気オミックス解析システムは、被験者が5分程度、自然に吐いた息を冷却し1㍉㍑程度の液体として回収する呼気回収システム、採取した凝縮液中のウイルスを不活化し、タンパク質、ゲノムRNA、代謝物を自動で抽出する全自動前処理システム、処理した呼気凝縮液由来の物質を超高感度・高速で分析する質量分析装置と解析システムで構成される。

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