2020.10.30 研究・成果
(公財)東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの山崎修道主席研究員と西田淳志センター長らはロンドン大学と共同で、思春期に抱いていた「興味や好奇心を大切にしたい」(内発的動機)という価値意識が高齢期の高い幸福感につながることを明らかにしたと発表した。第二次世界大戦後から英国全土の規模で60年以上継続されてきた大規模追跡調査のデータ分析により実証された。逆に「金銭や安定した地位を大切にしたい」(外発的動機)という価値意識が強いと、幸福感が低くなることもわかった。親の社会経済的地位や本人の学歴の影響はなかった。
高齢期の幸福感の高さは、心身の健康に影響することが明らかになっている。一方で、この幸福感や満足感に若い時の何が影響するかはわかっていなかった。
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