2020.11.06 研究・成果
QST放射線医学総合研究所の互健二技術員、高堂裕平主幹研究員、島田斉主幹研究員らは、アルツハイマー病や前頭側頭葉変性症などの多様な認知症で、発症前段階から脳内のタウ病変を捉えることのできるPET薬剤を開発した。高精度な画像化により、どの疾患かを鑑別することも可能だ。今後、認知症治療薬開発が加速することになる。
厚生労働白書によると、65歳以上の高齢者の認知症患者数は、2012年で462万人と、実に65歳以上の高齢者の7人に1人となっており、25年には約700万人、5人に1人になると推計されている。現在、年間5兆円以上の介護・医療費が使われており、家族の負担も合わせると経済損失は年間10兆円以上だという。
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