開会式のテープカット。左から、中本晃・日本分析機器工業会会長、梶原将・文部科学省大臣官房審議官、安居徹・経済産業省大臣官房審議官、金澤秀子・日本分析化学会会長、矢澤英人・日本科学機器協会会長
JASIS2020(日本分析機器工業会、日本科学機器協会)が11日から3日間、幕張メッセで開催された。今年はウェブとリアルのハイブリッドで開催され、ウェブは来年3月15日まで開催している。
開会式で経済産業省の安居徹審議官(製造産業局担当)は「リアルとオンラインによるシナジーを活かし、日本の分析・科学機器を世界に発信し、飛躍の機会となることを期待。現在、世界中で新型コロナウイルスに対するワクチンの開発、PCR検査が行われていますが、これらの研究開発や検査には分析・科学機器が不可欠。さらに製造現場や医療をはじめ様々な場面で活用されており、そうした中、今後、分析・科学機器に求められるのは、装置単体の提供だけでなく、分析サービスといった幅広いソリューションの提供、複数の機器をつなぎ新たな付加価値を提供する取り組みが必要。分析機器業界においては、複数の分析機器において、異なるデータ形式の統一化事業といった標準化事業を進めておられる。こうした統合や活用を進めることで、AI解析を活用した新材料の探索、新製品の開発など、新たなソリューションにつながり、ものづくりなど様々な産業に大きな変化をもたらすことを期待しています」と挨拶した。
© 2024 THE SCIENCE NEWS