新たな研究所の模型(右側3分の1ほどの部分)を前にして覚書を掲げる金沢大の山崎光悦学長(左)とダイセルの小河義美社長
金沢大学とダイセルは12月8日、新産学協働研究所(仮称)整備に関する覚書を締結した。ダイセルが30億円を拠出して、金沢大学角間キャンパスに地上7階建ての研究所を整備し、さらに数億円を投資して研究装置を整備する。2022年度から供用を開始する。
両者は、18年7月には包括連携協定を締結、19年8月には先導科学技術共同研究講座と研究室を設置し、セルロース系の脱ヒ素浄化材の開発研究やバイオマス由来の石油系合成プラスチックの製造を目指した研究を進めている。新たな研究所では、バイオマスを活用したオープンイノベーション拠点として、林業、農業、水産業の産品やその副産物、廃棄物などの森林資源・穀物資源・海洋資源などを、環境にやさしい次世代化学変換プロセスによって、様々なバイオマス新素材に変換する技術について共同研究し、その社会実装によってバイオマスプロダクトツリー構想を実現していく。
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