文部科学省は、科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業の対象大学と支援人数を決定した。4月1日から47大学1065人の博士後期課程学生に年間200万円以上の資金が支援されることになる。文科省の三輪善英室長は「今回は、すべての申請大学を採択することができました。この事業をきっかけに研究室のマネジメント改革が進み、博士のキャリアパスにつながることを期待しています」という。各大学では今後、支援対象者の選定を開始する。
現在、年間180万円以上の経済的支援を受けている博士課程後期学生は約7500人となっている。文科省では、JST基金による創発的研究支援のRA採用と博士支援強化のための新規メニュー、さらに文科省事業としての大学フェローシップ創設事業の3つのメニューで、研究力強化・若手研究者支援総合パッケージの目標である1万5000人を早期に達成することを目指している。
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