2021.03.12 研究・成果
新潟大学大学院医歯学総合研究科の齊藤一誠准教授と大垣女子短期大学歯科衛生学科の海原康孝教授、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科の稲田絵美講師らは共同で、日本で初めて小児期の「お口ぽかん(口唇閉鎖不全)」に関する全国大規模疫学調査を行い、有病率が30・7%と高いことを明らかにしたと発表した。3歳から12歳までの小児では有病率は年齢と共に増加し、顎顔面の形態や位置、口呼吸やアレルギー性鼻炎など12項目と相関が有意に高いことがわかった。上下の唇が完全には閉じない「お口ぽかん」は自然治癒が期待にしくい疾病である可能性がある。子供の健やかな成育に役立つ成果と期待される。
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