2021.12.10 研究・成果
医薬品などのファインケミカルの合成で不可欠な不斉触媒反応のうち、難題とされてきた複雑な反応を少ない実験回数で制御できるようになった。東京大学大学院薬学系研究科の金井求教授、三ツ沼治信特任助教、理化学研究所環境資源科学研究センターの山口滋上級研究員、北海道大学の清水洋平准教授らのグループは、中間体の分子場を利用することで、2サイクルの実験と機械学習で目的の触媒を設計・合成することに成功した。金井教授は「AIによる予測と人による実験を組み合わせることで、少ないコストで効率良く最適化ができることを示せた」という。
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