2021.12.10 研究・成果
大阪大学大学院医学系研究科の渡部直史助教らの研究グループは、難治性分化型甲状腺ガンに対して、α線を放出するアスタチン化ナトリウム注射液の医師主導治験を開始する。渡部助教は「今回、16人の患者さんをリクルートして第1相試験を実施する。第2相試験が終われば、製造販売承認申請に移行したい。最短で4~5年での実用化を目指したい」と話している。また第2相試験からは阪大発ベンチャーのアルファフュージョン社が主導し、他の標的薬や抗体と結びつけたα線治療薬の開発も進めるという。
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