2022.02.04 産業・製品
NTTは、高出力レーザーの照射によってアスベスト(石綿)を繊維形状から球形状に変形できることを確認した。さらに、回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)を用い、レーザー照射に伴うアスベスト粉塵の飛散を抑制する技術を開発した。一般的なアスベスト建材の除去作業では、有害なアスベスト粉塵を吸引して作業者に肺ガンや悪性中皮腫などの病気を引き起こすリスクがある。NTTは今回開発した技術を用いれば、アスベストを無害な球形状に変形すると共に、飛散する粉塵量を抑制できるため、作業者の健康リスクを大幅に低減することが可能だとしている。この技術の内容は、2月21日から27日に開催される国際光工学会主催のSPIE(The international society for optics and photonics)Photonics West On-demandで報告される。
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