2022.06.24 研究・成果
農研機構畜産研究部門乳牛精密管理研究領域乳牛精密栄養管理グループの鈴木知之グループ長補佐らと広島大学、家畜改良センター鳥取牧場、群馬県畜産試験場、兵庫県立農林水産技術総合センターは共同で、牛のゲップ由来のメタン排出量を呼気中のメタン/二酸化炭素濃度比から求める従来より簡易なスニファー法向け算出式を新たに開発したと6月9日発表した。国内で飼育されている乳牛・肉牛品種で精度良くメタン排出量を推定できることを確認。さらに飼料によるメタン排出量の違いを評価できることを確かめた。同機構が代表を務める気候変動緩和コンソーシアムは、この成果を含め農研機構Webサイトでメタン推定マニュアル(https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/152088.html)」を公表した。牛由来のメタン排出量を削減する技術開発の加速が期待される。
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