2022.07.08 研究・成果
太陽光由来の電力で水から水素と酸素を取り出すことができれば、カーボンニュートラル社会の実現に大きな一歩となる。高い太陽光-水素変換効率(STH)を達成するには、低い過電圧で作動する高効率水電解セルを開発し、その最大出力に適した太陽電池と組み合わせる必要がある。 新潟大学自然科学系の坪ノ内優太特任助教、ザキ・ナビホアハメド・ザハラン特任准教授、八木政行教授らの研究グループは、産業技術総合研究所・ゼロエミッション国際共同研究センターの佐山和弘博士、菅谷武芳博士、三石雄悟博士、牧田紀久夫博士の研究グループと共同で、高効率水電解セルと太陽電池を用いた太陽光水分解によるグリーン水素製造システムを開発し、世界最高水準のSTH(13・9%)で1カ月間安定に水素を製造できることを実証した。ACS Applied Energy Materialsに掲載された。
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