2022.09.09 研究・成果
筑波大学大学院数理物質科学研究群の鳥海拓都さん(大学院生)と長崎幸夫教授、同体育専門学群の大森肇教授らの研究グループは、抗酸化能をもつ高分子ナノ粒子製剤が運動能力を向上させることをマウスで確認したと発表した。マウスを限界まで走らせる試験の前に同製剤を投与すると、投与量依存的に有意に走行時間の延長が確認された。過度な運動により消化管内に生じる活性酸素種(ROS)を同製剤が除去し、この効果を介して肝臓や骨格筋などへの影響を抑制していることがわかった。健康増進に役立つ成果と期待される。成果は9月5~7日に北海道大学で開催された第71回高分子討論会で発表された。
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