ドイツ・ミュンヘンの自宅からオンラインで会見に出席したスバンテ・ペーボ博士
2022年のノーベル賞の受賞者が決まった。生理学・医学賞を受賞した独マックス・プランク研究所のスバンテ・ペーボ博士(沖縄科学技術大学院大学客員教授)は、ネアンデルタール人など絶滅した人類の化石からゲノムを読み解き、古ゲノム学を拓いた。沖縄科学技術大学院大学(OIST)は10月4日、記者会見を開き、ベーポ博士はドイツの自宅からオンラインで出席した。「50万年以上前、現代の人間がネアンデルタールから分かれたときに、どのような変化が起きたかに興味を持っています。なぜ現代の、これだけ多くの人たちが世界中に散らばり、文化や技術を発展させてきたのか。その結果として、私たちは地球という生物圏に非常に大きな影響を与えるようになりました。これまでの私たちの研究というのは、既にかなり膨大な作業が行われましたが、今後もOISTで様々な研究を行います」と話した。
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