2022.11.04 研究・成果
京都大学医生物学研究所の生田宏一教授
京都大学医生物学研究所の崔广為助教と生田宏一教授らの研究グループは、抗腫瘍免疫と抗ウイルス免疫に重要な役割を担う新規の循環型iNKT(invariant NKT)細胞を発見した。また、今回見つかった循環型iNKT細胞は、胸腺の脂質上皮細胞由来のインターロイキン15(IL-15)で分化が誘導され、メラノーマ細胞の肺転移やインフルエンザウイルスの感染に対して高い防御作用を持っていることを明らかにした。循環型iNKT細胞はヒトの末梢血にも存在するため、生田教授は「循環型iNKT細胞をCAR-T細胞療法のようなアプローチでがん治療に応用できるのではないかと考えている」と話している。
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