2022.12.23 研究費
2021年度の官民合わせた科学技術研究費は、対前年度比2・6%増の19兆7408億円で過去最高となり、コロナ禍で落ち込んだ20年度以前の水準を上回る回復となった。一方で、賃金水準等物価の変動分を除いて算出した実質研究費は19兆1296億円となり前年度比0・6%の減となっている。総務省統計局が公表した科学技術研究調査で明らかになった。
研究費を研究主体別で見ると、企業は14兆2244億円(2・6%増)、大学等は3兆7839億円(2・9%増)、非営利団体・公的機関は1兆7324億円(1・9%増)といずれも増加している。支出源を見ると、国・地方公共団体が3兆5087億円と4・4%増加し、民間も16兆1198億円の2・2%増となったが、最も増加したのは海外で16・7%増の1123億円となっている。コロナ禍で前年度9・6%減だったものが、コロナ前の水準にまで持ち直した。
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