2023.02.17 人物
横浜国立大学の小坂英男教授
「量子インターネットを実現したい」。内閣府のムーンショット研究開発プログラム「量子計算網構築のための量子インターフェース開発(QuINT)」や総務省のグローバル量子暗号通信網構築のための研究開発「量子中継技術(QuREP)」などを進めている、横浜国立大学の小坂英男教授は意気込む。
小坂教授は「もともとは半導体レーザーなどの研究を行っていたのですが、NECにいた時、TAO(旧通信・放送機構、情報通信研究機構の前身)で量子中継のプロジェクトに関わったことが最初のきっかけです。そこから現在まで約25年間、量子インターネットの実現に向けて研究開発を進めてきました。最初の頃は、量子をやっているというと馬鹿にされるような状況だったのですが、地道にやってきたら、いまでは尊敬されるようになった。やはり、量子コンピューターに注目が集まったのが大きな転機になったのではないでしょうか」と振り返る。
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