2023.03.03 研究・成果
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の萬代新太郎助教と内田信一教授、小出高彰さん(大学院生)らの研究グループは、慢性腎臓病(CKD)では性質の変化した循環細胞外小胞(循環EV)が血管石灰化を引き起こすことを明らかにしたと発表した。慢性腎臓病モデル動物を作製し、血液中の循環EVを解析することで、治療効果を有するマイクロRNA群を明らかにした。さらにこれらマイクロRNAが標的とするタンパク質を特定し、このシグナル阻害により既存薬で動脈硬化が抑制できることも確かめた。CKDに伴う心血管病の治療法開発につながる成果と期待される。
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