2023.03.31 研究・成果
基礎生物学研究所神経行動学部門の椙岡拓己さん(大学院生)と谷本昌志助教、東島眞一教授の研究グループは、魚に姿勢制御機構が存在し、その姿勢制御を実現する神経回路を解明したと発表した。ゼブラフィッシュ仔魚に微細な傾斜刺激を与えて観察した結果、仔魚が胴体を屈曲することで姿勢を立て直していることがわかった。哺乳類でも相同の神経回路は姿勢制御に重要であることから、この仕組みが脊椎動物で保存されていることも判明。広く生物の姿勢制御のメカニズム解明につながる成果と期待される。
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