2023.05.26 大学等
治療法を解説する小路准教授
東海大学医学部付属病院(渡辺雅彦病院長)は、先進医療による前立腺がん治療「高密度焦点式超音波療法を用いた前立腺癌標的局所療法」による臨床研究を開始すると5月19日、東海大学品川キャンパス(東京都港区高輪)で発表した。同治療法は限局タイプの前立腺がんを対象にMRIと超音波による精密診断に基づき、がん組織を集束超音波で熱凝固壊死させながら正常な組織を温存する。現在同治療法を実施しているのは同院のみだが、今後は他の医療機関と連携することで多施設で臨床研究を実施。従来の治療でしばしば生じていた治療後の排尿や性機能に生じる障害の発生を抑制し、QOLの向上が期待される。
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