2023.07.07 研究・成果
北海道大学遺伝子病制御研究所がん制御学分野の園下将大教授らの研究グループは、膵がん患者で観察される4つの遺伝子変異を模倣した膵がんモデルショウジョウバエを作出し、網羅的なスクリーニングを実施することで新規治療標的を同定することに成功したと発表した。4遺伝子の変異をショウジョウバエで再現(4-hitハエ)することに成功。これを用いて全キナーゼの網羅的な遺伝学的スクリーニングを実施することで新たな治療標的を同定し、この阻害薬が4hitハエの生存率を改善することを確かめた。膵がんの治療薬開発につながる成果と期待される。
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