2023.12.15 研究・成果
東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授
父親の加齢に伴う精子の劣化が、次世代の神経発達障害リスクにつながる。その背景には、精子形成におけるヒストン修飾や精子DNAメチル化の変化があるが、東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授らの研究グループは、それらに加え、精子マイクロRNAのプロファイルも変化し、神経発達障害関連遺伝子の制御に関わることを明らかにした。大隅教授は「複数のエピジェネティックな変化をマーカーにして、より精度の高い精子のクオリティチェックができれば、生活改善や投薬などでクオリティを向上させる新たな生殖補助医療も可能になる」と話す。
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