2024.01.26 研究・成果
農研機構の世古智一上級研究員
農研機構植物防疫研究部門作物病害虫防除研究領域の世古智一上級研究員らの研究グループは、ナスをはじめとした野菜類の重要害虫アザミウマ類の天敵昆虫として利用されているタイリクヒメハナカメムシについて、「すぐにあきらめない」性質を有する系統を選抜・育種することに成功し、同系統が通常の系統より防除効果が高いことを明らかにしたと1月17日発表した。歩行活動量を指標に餌探索を長く行う系統を選抜。施設栽培で改良していない系統と比較することで実証した。2030年の農薬登録を目指し、今後はさらなる機能強化を行っていくという。化学農薬のみに依存しない環境調和型農業の実現につながる成果と期待される。
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