2024.02.09 研究・成果
開発した超薄型有機太陽電池を使って水中で発電をする様子
服に貼り付けることのできる超薄型有機太陽電池は、日常的なウェアラブルデバイスとして期待されているが、水に弱いことが大きな課題となっていた。理研創発物性科学研究センター創発ソフトシステム研究チームの福田憲二郎専任研究員、ション・スーシン特別研究員、染谷隆夫チームリーダーらの国際共同研究グループは、偶然の発見から、超薄型有機太陽電池の耐水性を改善し、水中でも駆動可能な素子の開発に成功した。福田専任研究員は「実験で失敗したデバイスを他のものと一緒にホットプレートに乗せて1日ほうっておいたら、耐水性能が向上することがわかった。無駄だと思って捨てていたら、今回の発見はなかった」と話す。
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