2024.02.09 研究・成果
星野幹雄部長
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所病態生化学研究部の星野幹雄部長、出羽健一博士(現・理研脳神経科学研究センター)と東北大学大学院薬学研究科の有村奈利子准教授らの研究グループは、ダウン症関連遺伝子産物DSCAMがシナプス内の過剰なグルタミン酸の除去を介して、健全なシナプス機能と神経発達、小脳運動学習に関わることを明らかにした。星野部長は「今回、リルゾール(ALS治療薬)をDSCAMを失ったマウスに投与することで、小脳の学習機能が改善した。グルタミン酸トランスポーターを制御することで、精神神経疾患の治療につながる可能性が見えてきた」と話す。
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