2024.03.15 研究・成果
埼玉大学大学院理工学研究科の高橋大輔助教らと大阪公立大学大学院理学研究科の曽我康一教授、東京工業大学生命理工学院の城所聡助教の研究グループはラ・トローブ大学(オーストラリア)、マックスプランク植物分子生理学研究所(ドイツ)と共同で、植物の細胞壁に存在する多糖「β-1,4-ガラクタン」が低温馴化で増加し、「冬支度」の凍結耐性を向上させていることを明らかにしたと発表した。同多糖は低温馴化することができ比較的凍結耐性の高い複数の植物種の細胞壁で、低温馴化後に蓄積。構造を解析すると共に、同多糖の蓄積が低下したシロイヌナズナ突然変異体では凍結耐性が有意に低下していることを確かめた。農作物の低温耐性向上に役立つ成果と期待される。
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