北極域研究加速プロジェクト「ArCSⅡ」のプロジェクトディレクターを務める榎本浩之・国立極地研究所副所長
地球温暖化に伴う北極海の環境変化によって、異常な大雪や台風の蛇行、サンマの不漁など、日本にも様々な影響が出ている。こうした状況に対応していくためには、北極海の継続的な観測とそれに基づく影響評価が必須だ。現在、国立極地研究所、海洋開発研究機構、北海道大学を中心に進められている北極域研究加速プロジェクト「ArCSⅡ」によって、北極の環境変化と日本への影響の関係はどこまで明らかになっているのか。プロジェクトディレクター(PD)の榎本浩之・国立極地研究所副所長は「北極研究はローカルからグローバルに展開し、日本は自然科学から社会科学までの研究者と協力者約300人で取り組んでおり、国際的にも高く評価されている」と話す。
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