2024.10.04 研究・成果
愛媛大学プロテオサイエンスセンター(PROS)の野澤彰准教授、農業・食品産業技術総合研究機構の渋谷健市博士らの研究グループは、切り花にしたアサガオの寿命を2倍に伸ばすことに成功した。今回の研究で使ったシステムを活用することで、転写因子をターゲットとした新たな薬剤開発や、他の花の寿命を延伸させることにつながると期待される。
植物の花の寿命は、遺伝的にプログラムされた機構により制御されている。開花後一定の時間が経過すると、プログラム細胞死に関連する遺伝子の発現が誘導され、タンパク質や核酸などの細胞成分の分解を伴い、花はしおれ、枯れていく。園芸分野では、花の寿命は観賞用植物の商品価値を左右する重要な形質であり、花を長持ちさせる技術の開発が望まれている。
© 2024 THE SCIENCE NEWS