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2024.11.29 研究・成果

味覚ないイルカ 母乳は識別 北大が第六の味覚「脂肪味」提唱

クジラ・イルカなどの鯨類は、水中で生活するようになったことで、様々な機能が進化あるいは退化した。餌の魚介類を丸呑みするようになったことで、味を感じる必要がなく、味覚が退化した。少なくとも甘味、うま味、苦味に関わる遺伝子が壊れている。一方、鯨類は哺乳類であるため母乳を飲んで育つ。陸上哺乳類の乳児は、母乳に甘味やうま味を感じているが、鯨類の乳児はどうなのだろうか。
北海道大学大学院環境科学院博士後期3年生の勝島日向子さん、同大学院地球環境科学研究院の早川卓志助教、いおワールドかごしま水族館、御蔵島観光協会、三栄源エフ・エフ・アイの研究グループは、ハンドウイルカ属のイルカの乳児の舌に脂肪味受容体や脂肪分解酵素の遺伝子が発現しており、母乳中の脂肪酸を味覚として認識することに使われている可能性を発見した。

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