2020.03.20 研究・成果
農研機構農業情報研究センター農業AI研究推進室の森岡涼子研究員と大野宏之副センター長らの研究グループは、JAながさき西海、長崎県の協力で温州みかんを対象に、前年度までに蓄積された糖度データと気象データから、AIによる機械学習を用いて当年の出荷時の糖度を収穫の3~5カ月前に予測できる手法を開発したと発表した。AI技術と気象予測技術を組み合わせることで、従来より早期に高精度の予測を実現した。農研機構はこれら予測により栽培管理指導を配信するシステムを構築し、実証試験を予定している。産地で予測された糖度に基づき、収穫までの栽培管理を適正に行うことができることから高品質化や農家の収益向上に貢献すると期待される。
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