2020.05.22 研究・成果
次世代エネルギーとして有望な水素を活用するには、輸送や貯蔵がしやすいよう液化しなければならないが、圧力をかけて液化する現在の手法では、液化効率が25%と低い。NIMS国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の高野義彦グループリーダー、寺嶋健成特別研究員、カストロ・ペドロ研究生らは機械学習を用いて、効率50%以上と言われる磁気を用いた冷凍方式の高性能冷媒として二ホウ化ホルミニウムが機能をすることを発見した。高野グループリーダーは「実際に合成してみると、計算で予測されたよりも高い性能を示した。逆のこともあるが、それも実験や理論に示唆を与えてくれる。機械学習を組み合わせることで実験の効率は大幅に上がった」と話す。
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