情報通話研究機構(NICT)と住友大阪セメント、早稲田大学の3者は、2つの要素技術を組み合わせた新たなミリ波受信技術を共同開発し、周波数101GHz、70Gbps(ギガビット/秒)を超える高速ミリ波無線信号を光ファイバに直接伝送することに成功したと、7月15日に発表した。組み合わせに用いた要素技術は、新規開発の光・無線変換デバイスと、遠隔から光ファイバ光局発信号を送信するファイバ無線技術であり、ミリ波信号を光信号に直接変換するのが特徴である。開発した新技術を利用すれば、既存のミリ波無線受信機で利用されている信号発生器などの電子デバイスが不要となり、ミリ波無線受信機の簡素化につながり、Beyond5G時代に多数の設置が必要となる無線アンテナ局について、低消費電力化かつ低コスト化が期待できる。
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