記者発表に臨んだ大阪大の西尾章治郎総長(右)と日本財団の笹川陽平会長
感染症に関する基礎研究、医療人材育成、社会リテラシー向上を目的に、日本財団は大阪大学に10年間で230億円を投じると発表した。大阪大学が4月に設置した感染症総合教育研究拠点(CiDER:Center for Infectious Disease Education and Research)に116億円で新たな研究棟と設備を整備し、10年間の基礎研究費として90億円、人材育成とリテラリー向上にそれぞれ12億円を配分する。日本の大学において、産学連携では百億円規模の資金が大学に投じられることはあったが、純粋な基礎研究に対して、これだけの規模の民間資金が投入されるのは初めてのことだ。
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