2026.09.18 研究・成果

川内大輔教授
2015年頃に生まれた、がん神経科学分野で、神経細胞活動はがんの増殖や浸潤を加速させるものと考えられてきた。名古屋市立大学大学院医学研究科脳神経科学研究所の川内大輔教授、東京科学大学医歯学総合研究科の上阪直史教授、がん研究会がん研究所がんエピゲノム研究部の丸山玲緒部長、帝京大学先端総合研究機構の狩野方伸特任教授と渡邉貴樹講師らの共同研究グループは、脳内の抑制性神経回路が、膠芽腫を含む成人グリオーマ細胞のカルシウム活動を低下させ、YAP1mTORの経路を抑制することを明らかにした。神経回路と脳腫瘍の関係には、アクセルだけでなく、ブレーキも存在することを初めて示した。川内教授は「マウス脳腫瘍モデルでは、抑制性神経細胞を活性化させることで生存率を上げることができました。今後、がんが増殖しにくい環境を作るという新しいアプローチで治療につなげていきたい」と話す。
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