2019.09.20 研究・成果
脳出血により運動機能が損なわれても、リハビリを行うことで回復することができる。しかし、その回復過程で神経回路同士がどのように機能を分担するのかはわかっていない。名古屋市立大学大学院医学研究科の飛田秀樹教授、石田章誠講師らは、京都大学医学研究科の伊佐正教授らと共同で、脳出血ラットに集中的なリハビリを行うことで、まず大脳皮質の運動野と脳幹の赤核を結ぶ軸索が増加するが、この回路がうまく働かない場合には運動野と網様体の軸索が増加するという、多層の回復システムが存在することを明らかにした。効率的なリハビリ手法の開発につながると期待される。
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