2019.10.11 研究・成果
国立極地研究所と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、水循環変動観測衛星「しずく」に搭載している高性能マイクロ波放射計(AMSR2)による観測データを分析した結果、9月17日に、北極海の海氷面積が年間最小値となる396平方㌔㍍を記録し、その後増加に転じたことを明らかにした。
今回の観測面積は、今年の最小値とみられ、2012年に次ぐ衛星観測史上2番目の小ささとなった。また、数値予測モデルで算出した海氷の体積(海氷量)は2012年よりも小さくなっていた。このことは、北極海の海氷が2012年よりも薄くなったことを意味する。
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