2020.05.15 産学連携
精神・神経疾患の新規治療薬や治療法を開発するためには、競争前の協調領域における産学官連携体制を構築し、基盤となるデータを整備する必要がある。31の関連学会で構成される脳科学関連学会連合は、臨床試験に資する精神・神経疾患データベースとコンソーシアムの形成が必要だとする提言を取りまとめ、文部科学省、厚生労働省、AMEDなどに提出した。取りまとめの中心となった東京都医学総合研究所の池田和隆分野長は「メガファーマが精神疾患治療薬の開発から手を引いている中、日本企業はまだ踏みとどまっている。各企業や大学、研究機関が連携してコンソーシアムを形成し、医療情報やPMDAに提出した治験データも含めて共有して解析することで、新たな精神疾患治療薬開発が期待できる」と話す。
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