2020.06.19 産業・製品
スカパーJSAT(米倉英一代表取締役執行役社長)は、理化学研究所、JAXA、名古屋大学、九州大学と共同でパルスレーザーを用いてスペースデブリ(不用衛星等の宇宙ごみ)を除去する衛星の研究開発を開始したと6月11日発表した。2026年には宇宙開発業界の企業や政府、宇宙機関などを対象としたサービス提供を目指す。
開発を目指す衛星では、宇宙デブリに遠隔からパルスレーザーを照射し、宇宙デブリ表面がプラズマ化するレーザーアブレーションで推力を発生させることで、宇宙デブリを移動させたり軌道を変えさせたりして大気圏再突入によりデブリを処理する。微弱なレーザー光を用い、かつ非接触のため安全性が高く、大気圏再突入を利用するため経済的にも優れているという。
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