2020.10.23 研究・成果
東京大学大学院農学生命科学研究科の大西康夫教授と北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)先端科学技術研究科の金子達雄教授、筑波大学生命環境系の高谷直樹教授、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の川口秀夫特命准教授の研究グループは、史上最高耐熱のプラスチックであるポリベンズイミダゾール(PBI)を植物を原料として開発したと発表した。紙パルプからPBIを生産する新規プロセスを開発。PBI原料とアラミド繊維原料を共重合することで耐熱性が大きく向上することを明らかにし、このフィルム化に成功した。10%熱分解温度が743度Cと高く、燃やしても炎が出ず溶け落ちず、炭化するが重量減少が少ないという特長を兼ね備えている。従来不可能だった様々な軽量金属との複合材料化が可能になる。脱石油化・低炭素社会の構築への貢献が期待される。
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