2021.01.15 産業・製品
デンソーで行われたV字樹形のリンゴ模型を収穫する実機実演の様子。果実模型は実物と同様に形にばらつきがあるよう作製されているが、それらに対応して収穫できていた。
農研機構果樹茶業研究部門の草場新之助領域長、立命館大学総合科学技術研究機構の深尾隆則客員教授、デンソーFA事業部の西野秀幸課長らの研究グループは、人とほぼ同じ速度でリンゴやナシなど9品目の果実を収穫できるロボットのプロトタイプを開発したと発表した。あわせて作業の自動化・機械化に適したV字樹形を開発。ゴルフカートを改造した自動走行車両に搭載することで、ほぼ無人で収穫作業を行うことができる。農薬散布や除草作業にも対応し、トータルで50%の省力化を達成した。2年後の実用化を目指すという。果樹生産の大幅な省力化に貢献すると期待される。
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