2021.06.04 政策
提言を取りまとめた医薬品開発協議会の会合
国産ワクチンの開発・生産体制を構築するため、世界トップレベルの研究開発拠点やワクチン製造拠点の整備、薬事承認プロセスの迅速化などを進めなければならない。健康・医療戦略推進本部の医薬品開発協議会(議長=和泉洋人・総理大臣補佐官)は5月25日、ワクチン開発・生産体制強化に関する提言を取りまとめた。これを受け政府は6月1日、提言の内容を政府戦略として閣議決定した。井上信治・健康・医療戦略担当大臣は「国産ワクチン開発に関し、今までの遅れを取り戻すべく、必死で取り組む必要がある」と話した。
提言では、日本におけるワクチン開発停滞の要因を明らかにした上で、世界トップレベルの研究開発拠点形成や薬事承認プロセスの迅速化と基準整備、ワクチン製造拠点整備など、政府として取り組む9つの方策を国家戦略として示した。
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