2021.07.23 研究・成果
林克彦教授
吉野剛史助教
九州大学大学院医学研究院の林克彦教授、吉野剛史助教、理研生命医科学研究センターの鈴木貴紘上級研究員らの研究グループは、世界で初めてマウスのES細胞から胎児卵巣様体細胞(FOSLCs)を再構築することに成功し、それらから機能的な卵子を作出した。これまで様々な動物種で、iPS細胞やES細胞から始原生殖細胞を分化することはできているが、それを卵子にするためには胎仔から取り出した卵巣が必要だった。今回の成果により、ES細胞だけで卵子を作製できるようになり、実際、212個のES細胞由来卵子から11個体が出生した。
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