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2021.09.03 研究・成果

「漂う香りでスピード感が変わる」視覚と嗅覚の新クロスモーダル現象 NICTが発見

情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター(CiNet)の對馬淑亮主任研究員らは、心理物理実験とfMRI実験によって、香りで映像のスピード感が変わるという新しいクロスモーダル現象を発見した。これは「ヒトはレモンの香りが伴うときには映像が遅く、バニラの香りが伴うときには映像が速く見える」という現象。香りにより感情や記憶などの高次脳機能ではなく、低次の感覚(映像のスピード感)が変わることを発見したのは世界初の成果。視覚と嗅覚の新たなクロスモーダル現象の発見という学術的意義だけでなく、同現象を活かしたVRやエンターテインメントなど、様々な産業応用も期待されるとしている。

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