2021.11.26 研究・成果
脳のさまざまな領野がそれぞれ異なる機能を担うと考える機能局在論と、全体が協調して複数の機能を担うと考える全体論がある。小脳は脳全体の重さの10%強程度だが、大脳よりも多くの神経細胞を含んでおり、運動や知覚になくてはならない。この小脳が機能局在論に従うのか、それとも全体論に従うのか、これまで大きな議論となっていた。
理研光量子工学研究センターの道川貴章研究員、宮脇敦史チームリーダーらの共同研究グループは、小脳全体で時々刻々と変化する感覚入力をリアルタイムで表現していることを見いだした。これは小脳における局在論を覆す世界で初めての発見だ。
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