2022.01.14 研究・成果
絶滅危惧種のニホンウナギの稚魚は、他の魚に捕食されても、半分以上がエラから抜け出して生き延びることがわかった。長崎大学水産・環境科学総合研究科の長谷川悠波博士課程学生(実験当時は水産学部4年)と河端雄毅准教授が、水産研究・教育機構の横内一樹主任研究員との共同研究で明らかにした。
ニホンウナギは重要な水産資源だが、絶滅危惧種に指定されるなど著しく減少している。しかし、資源の維持、回復のために重要なニホンウナギの捕食回避行動を直接調べた研究はなかった。そこで研究グループは、2020年度から河川に多く生息する捕食者であるドンコとニホンウナギの稚魚を同じ水槽に入れて、その攻防を観察する研究を開始した。
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