2022.01.21 研究・成果
海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球環境部門地球表層システム研究センターの金谷有剛センター長の研究グループは、神戸大学、国立環境研究所、情報・システム研究機構国立極地研究所などと共同で、中国から排出されるブラックカーボン(BC:すす)は、現在主に家庭から排出されていることを明らかにすることに成功した。
地球温暖化問題の根本的な解決には、CO2だけでなく、あらゆる温暖化物質の排出削減が求められる。BC粒子もその対象であり、巨大発生源である中国での排出削減の取り組みが重要となる。研究グループは、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のために特定の部門のみが影響を受け、排出バランスが大きく変化したことに着目し、蔓延前後の量的観測データを比較し、排出起源を「家庭部門」、「産業・運輸部門」に大別して推定した。
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