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2022.02.18 研究・成果

原子分解能電顕利用 「磁石の起源」直接観察          東大と日本電子が世界初の成果

新開発の原子分解能磁場フリー電子顕微鏡と東京大学大学院工学系研究科の柴田直哉教授

 

見えないものを見たいというパッションを原動力に様々な顕微鏡法が開発されてきた。特に電子顕微鏡は、原子1つ1つをも見ることのできる最も高い分解能を持つが、それぞれの原子が持つ磁場を観察することは不可能だと思われていた。東京大学大学院工学系研究科の柴田直哉教授、関岳人助教、日本電子EM事業ユニットの河野祐二スペシャリストらの共同開発チームは、新開発の原子分解能磁場フリー電子顕微鏡(MARS)を用いて、磁石の起源である原子磁場の直接観察に世界で初めて成功した。顕微鏡開発の歴史を塗り替える画期的な成果だ。柴田教授は「開発から10年近く取り組んできて、ようやく磁気構造のしっぽがつかめた。磁気構造が目まぐるしく変わる状態は低温域にある。例えば、超伝導が発現する瞬間などの観察に取り組みたい」と話す。Natureにオンライン掲載された。

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