2023.03.24 研究・成果
九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授
抗がん剤だけでがんを完治させることができる時代が来るかもしれない。九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授、比嘉綱巳助教、岡毅寛研究員らの研究グループは、大腸がん再発の原因となるがん幹細胞の一部が遺伝子p57を発現することで休眠状態になり、抗がん剤からの攻撃を避けていることを明らかにした。中山教授は「がん治療のターゲットが明らかになった。p57を不活性化させ、がん幹細胞の活動を活性化させることで、抗がん剤が効くようになる。現在、そうした考えで薬剤開発を進めている」と話す。
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