2023.06.23 研究・成果
会見で成果を発表する研究グループのメンバー。左から渋谷岳造主任研究員、関根康人所長、丹秀也研究員
東京工業大学国際先駆研究機構地球生命研究所の関根康人所長(教授)と丹秀也研究員(現在は海洋研究開発機構超先鋭研究開発部門ヤング・リサーチ・フェロー)、海洋研究開発機構の渋谷岳造主任研究員らの研究グループは、ベルリン自由大学(ドイツ)のフランク・ポストバーグ教授らと共同で、土星衛星「エンセラダス」の海に地球生命の必須元素であるリンが、地球海水の数千~数万倍の高濃度で濃集していることを明らかにしたと発表した。このリン濃集の要因がアルカリ性かつ高炭酸濃度の海水と岩石との反応にあることを突き止めた。地球生命誕生の起源解明につながると共に将来的な探査計画の指標となる成果と期待される。
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